珍しい木材の製材加工依頼を受けました。

紅葉の折、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、今回は、弊社製材加工部門「木研」に、とても珍しい木材が持ち込まれました。
その木材とは、台湾ベニヒノキ(別名:ベニヒ)、台湾原産のヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹。

持ち込まれた『台湾紅ヒノキ』の辺材:

この台湾ベニヒノキという木は、台湾の海抜1000m以上の場所に生育しているらしく、多くは似ている『台湾ヒノキ』と一緒に混交林として生育しているらしいです。
木目が細かく緻密で狂いが無い為、加工性がよく、建築資材として使われたり、油分が多く耐水性があるので、浴槽など幅広く使われていたそうです。

推定樹齢数百年の細かく緻密な年輪と滲み出ている油分

現在では、樹齢1000年以上の巨木になると、保護される対象となっていたり、場所によっては『神木』と言われ保護され、観光の対象になってるところもある。
その昔は、寺社建築などで多く使われていたそうですが、現在は上記の様な事が理由や、場所によって樹齢1000年以上じゃないと伐採できないとか、そもそも樹齢1000年以上は保護対象になったりとか、いろんな理由で流通量が激減しているらしいです。

成長が遅い為に出来た緻密な木目

少ない流通量の中で、たまたま弊社に持ち込まれたベニヒ。
とある浴槽屋さんかららしいですが、このベニヒで浴槽を作るらしく、その製材加工の依頼でした。

これを組み立てて浴槽にする

一つの木材から完成予想図は、想像できませんが(笑)とてもいいお風呂が出来ると思います。
とにかくいい香りがするんです!
ヒノキにとても似たいい香り、以前、とある酒屋さんが、樽酒の量り売りをやってたんですが、あの時の豊潤なヒノキの香りに近いものがありますね。

弊社製材加工部門「木研」では、各種製材加工等を行っております。お問い合わせ等は弊社までお気軽にどうぞ。お電話、ホームページお問い合わせフォームより承ります。