非常に珍しい木を製材いたしました。
初夏の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、本日はとある工務店様が持ち込まれた樹種の製材時の様子です。
その樹種というのも『柿の木』です。
柿の木は、落葉性の高木で、高さは10メートル以上になることがあり、葉は大きく、幅広で光沢があり、秋には美しい紅葉が楽しめます。
柿の木は、春に花を咲かせ、秋には果実が実りオレンジ色の皮に包まれた独特の形をしており、食べることができます。
日本をはじめとするアジアの国々で広く栽培されている果実で、柿の木はその果実を生産するための植物です。
その耐寒性や丈夫さから、さまざまな気候条件下で栽培することが可能なので、それほど稀少性はないという感じです。
むむっと思った方もいらっしゃると思いますが、そう!製材してみてわかったのですが『黒柿』ですよね!?これ!
『黒柿』という樹種はなく、通称みたいなもので、あくまでも柿の木なんですがw
しかし、黒柿又は黒と呼ばれるこの柿の木は、樹齢も150年以上でかなりの低確率で発生するといわれているそうです。
この黒い物の正体は、渋みの元である『タンニン』が変色されたものとされていますが、まあ、ここまで黒が出てきていると『甘柿』は、実らなかったでしょうね。w
丸太から板状にスライスした感じですが、製材を担当した職人さんが『これは珍しい!』とおっしゃっていました。
この黒柿は別として、一般的に黒柿を利用して造作される物としては、その杢目の美しさを利用して欄間や床の間の段違い棚など高級品などに使われるそうです。
弊社製材加工部門 木研は、お客様のニーズに合わせた木材加工を得意としております。
私たちの高度な技術と最先端の設備を活用し、お客様に最高品質の製品を提供することをお約束いたします。